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播種後74日目のトウモコロシを解体しました。雌花から絹糸が出てくる時期ということで、この時期を絹糸抽出期と呼びます。 生殖成長期に入ると、ごく短かった節間が一気に伸びていきます。頂部の生長点は雄花となっており、茎のてっぺんに出てきます。一方、雌花は茎のやや下の方につき、絹糸と呼ばれるきれいな雌しべを出します。 トウモロコシの葉を葉鞘ごと外して観察し、さらに受精前の雌花を解体しました。トウモロコシの形態、ひいてはイネ科作物の形態について理解を深める一助となれば幸いです。   前の動画で、絹糸抽出期のトウモロコシから葉を除くと雌花のついた分げつ以外にもいくつか分げつがありました。分げつのほうを解体してみると、中身はどうなっているでしょうか?
播種後57日目のトウモロコシを解体しました。前作(播種後43日目)では茎は地表近くに留まっていましたが、この時期になると葉鞘の内側で一気に成長しています。そして、茎の頂部にある成長点は雄花へと分化しています。一度輪切りにしてから解体することで、茎が葉鞘に包まれている様子を前作とは別の角度で表現しました。そのうえで、トウモロコシの茎が伸びている様子、できかけの雄花の様子を見せてみました。
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08/25
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    播種後43日目のトウモロコシを解体し、その光景を逆再生しました。少しカット編集も行っています。 この時期、トウモロコシは立派に大きくなってはいるのですが、茎はごく短いことは意外と知られていません。地上部で茎に見える部分は「葉鞘」の重なり合ったものだと直観的に示し、イネ科作物の形態の理解につなげようという動画です。 ※茎をごく短くして、地表付近に留めているのは、草食動物からの食害で頂芽を損耗しないためであると考えられています。 ※一度、「偽茎」という用語を用いて説明する編集にしていましたが、用語を訂正して動画を差し替えています。
冷涼な札幌市ですが、なんとか露地栽培でもワタの実を収穫できました。特にビニールトンネルで生育中期まで加温した区ではそれなりの収穫でした。 収穫したワタですが、すぐに線維として利用可能なわけではなく、種子と繊維を分けるワタ繰りを行う必要があります。今回は段ボールと麺棒で簡易的なワタ繰り器を作り、実演してみました。 ※ワタが種子の周りを線維で覆うようになった理由は完全には解明されていないのですが、「海流にのって種子を散布するため」という仮説があるようです。
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07/31
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  ミニトマトでは頻繁に脇芽を取ることになります。とった脇芽は容易に発根するため、挿し木で増やすこともできます。 すでにわき芽挿しの動画もあるのですが、こちらでは水挿しにして発根の様子を微速度撮影してみました。         さらにその後、培養土に挿してさらに育ててみました。
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07/24
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  ※以前にも動画を投稿したのですが、あまり上手な撮影ではなかったので再チャレンジしました。   ヒマワリというと、太陽を追いかけるように葉やツボミが動く姿が印象的です。微速度撮影で、その様子を早回しで観てみましょう。   ちなみにこの現象は、一本の茎のなかで成長速度のズレが生じるためにおきるものです。オーキシンというホルモンが太陽が当たっていない側に移動し、そちらが相対的に長くのびるためです。 太陽が西から当たる→オーキシンが東側に移動する→東側の茎が相対的に大きく伸びる→葉やツボミが西側を向く というような形で説明できます。なお、開花すると茎の成長が止まるため、日周運動も止まります。
  ジャガイモを育てる際、気温が高く、光の当たる場所で種イモを成熟させる「浴光催芽(よっこうさいが)」を行います。 ここで、気温の高い場所に置く理由は休眠を覚まし、成熟を早めるためということで理解しやすいのですが、光をあてるのはなぜでしょう?その理由を、微速度撮影動画もまじえて解説します。 これを理解しておけば「階段下に種イモを保管していたら芽が伸びてしまった」というようなトラブルも回避できるでしょう。 微速度撮影の結果のみを示す動画(2秒)はこちら