生物育成おもしろ情報

照度を測ってみよう!

 

照度を測定できるセンサー(T&D おんどとりTR-74Ui)を用い
室内と屋外の明るさを測ってみました。
測定値を予想しながら観てもらえると嬉しいです。

人工光型の植物工場を考える上でも参考になるかと思います。

※なお、照度(lx)は人間の眼の感度に合わせたパラメーターであり
植物の光合成に関わる指標としては
光合成光量子束密度(µmol m-2s-1)などを用いるのがより妥当です。

 

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開花後のトウモロコシを解体する

播種後74日目のトウモコロシを解体しました。雌花から絹糸が出てくる時期ということで、この時期を絹糸抽出期と呼びます。

生殖成長期に入ると、ごく短かった節間が一気に伸びていきます。
頂部の生長点は雄花となっており、茎のてっぺんに出てきます。
一方、雌花は茎のやや下の方につき、絹糸と呼ばれるきれいな雌しべを出します。

トウモロコシの葉を葉鞘ごと外して観察し、さらに受精前の雌花を解体しました。
トウモロコシの形態、ひいてはイネ科作物の形態について理解を深める一助となれば幸いです。

 

前の動画で、絹糸抽出期のトウモロコシから葉を除くと
雌花のついた分げつ以外にもいくつか分げつがありました。
分げつのほうを解体してみると、中身はどうなっているでしょうか?

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生殖成長を始めたトウモロコシを解体する

播種後57日目のトウモロコシを解体しました。
前作(播種後43日目)では茎は地表近くに留まっていましたが、この時期になると葉鞘の内側で一気に成長しています。
そして、茎の頂部にある成長点は雄花へと分化しています。
一度輪切りにしてから解体することで、茎が葉鞘に包まれている様子を前作とは別の角度で表現しました。そのうえで、トウモロコシの茎が伸びている様子、できかけの雄花の様子を見せてみました。

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トウモロコシの組み立て動画

 

 

播種後43日目のトウモロコシを解体し、その光景を逆再生しました。
少しカット編集も行っています。

この時期、トウモロコシは立派に大きくなってはいるのですが、茎はごく短いことは意外と知られていません。
地上部で茎に見える部分は「葉鞘」の重なり合ったものだと直観的に示し、イネ科作物の形態の理解につなげようという動画です。

※茎をごく短くして、地表付近に留めているのは、草食動物からの食害で頂芽を損耗しないためであると考えられています。

※一度、「偽茎」という用語を用いて説明する編集にしていましたが、用語を訂正して動画を差し替えています。

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ワタの実から種子を取り出す「ワタ繰り」に挑戦

冷涼な札幌市ですが、なんとか露地栽培でもワタの実を収穫できました。
特にビニールトンネルで生育中期まで加温した区ではそれなりの収穫でした。

収穫したワタですが、すぐに線維として利用可能なわけではなく、種子と繊維を分けるワタ繰りを行う必要があります。今回は段ボールと麺棒で簡易的なワタ繰り器を作り、実演してみました。

※ワタが種子の周りを線維で覆うようになった理由は完全には解明されていないのですが、「海流にのって種子を散布するため」という仮説があるようです。

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ミニトマト脇芽の発根

 

ミニトマトでは頻繁に脇芽を取ることになります。とった脇芽は容易に発根するため、挿し木で増やすこともできます。

すでにわき芽挿しの動画もあるのですが、こちらでは水挿しにして発根の様子を微速度撮影してみました。

 

 

 

 

さらにその後、培養土に挿してさらに育ててみました。

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続・ヒマワリの日周運動

 

※以前にも動画を投稿したのですが、あまり上手な撮影ではなかったので再チャレンジしました。

 

ヒマワリというと、太陽を追いかけるように葉やツボミが動く姿が印象的です。微速度撮影で、その様子を早回しで観てみましょう。

 

ちなみにこの現象は、一本の茎のなかで成長速度のズレが生じるためにおきるものです。オーキシンというホルモンが太陽が当たっていない側に移動し、そちらが相対的に長くのびるためです。

太陽が西から当たる
→オーキシンが東側に移動する
→東側の茎が相対的に大きく伸びる
→葉やツボミが西側を向く

というような形で説明できます。
なお、開花すると茎の成長が止まるため、日周運動も止まります。

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油からのキャンドルづくり

万力を用いたゴマからの搾油で紹介した手法で油を搾り、

その油からキャンドルを作る土曜講座を行いました。

キャンドルづくりの流れを紹介します。

(当日絞る油だけでは足りないので、授業者が事前に絞っておくか、市販の油を準備しておきます)。

  1. 油を浸したタコ糸を準備する
  2. 油を加熱しつつ、クレヨン・アロマオイル・凝固剤を溶かす
  3. 油を容器にそそぎ、タコ糸を中心に垂らす
  4. 容器を水に漬けて冷却し、固める

という手順になっています。
熱した油の扱いは大人が担当した方がよさそうです。

 

容器に絵を付けるなどのデコレーションも楽しめます。

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万力を用いたゴマからの搾油

市販の皮むきゴマを使って搾油を行いました。

  1. 皮むきゴマ30gを2分ほどすり、7gの水を加えて加熱
  2. 加熱後は速やかに保存パック・万力にセットして搾油を行う
    ※ゴマが冷めてしまうと搾油量も減ってしまうので、万力に混雑がおきないようにする

動画では油が出てくる瞬間はあえて省略していますが、
慣れている大学生だと1度で4.5g程度を搾油できます。
ゴマの含油率は50%程度であり、30gのゴマには15g程度の油が含まれていますので、30%程度の油を搾れている計算になります。

※油を回収するために、今回は保存パックを使いました。
小さい方の保存パックは189mm×177mm、
大きい方の保存パックは273mm×268mmでした。

※ゴマをする工程はミキサーでも代用可能です。
また、皮むきヒマワリをミキサーで粉砕しての搾油も同様にできます。

 

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参考:THE MAKING (169)ごま油とラー油ができるまで

工業的な搾油の工程はこちらで見ることができます。

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ヒマワリの日周運動

「ヒマワリの花は太陽を追いかけて回る」というイメージがあると思います。

しかし、実際に日周運動を行うのはヒマワリのつぼみであり、一度花をつけると東から南東を向いたままになります。

右側が開花済み、左側が開花前のヒマワリです。

確かめてみてください。

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