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授業づくり動画(準備編)2

ジャガイモの浴光催芽に光が必要な理由

 

ジャガイモを育てる際、気温が高く、光の当たる場所で種イモを成熟させる「浴光催芽(よっこうさいが)」を行います。

ここで、気温の高い場所に置く理由は休眠を覚まし、成熟を早めるためということで理解しやすいのですが、光をあてるのはなぜでしょう?その理由を、微速度撮影動画もまじえて解説します。

これを理解しておけば「階段下に種イモを保管していたら芽が伸びてしまった」というようなトラブルも回避できるでしょう。

微速度撮影の結果のみを示す動画(2秒)はこちら

 

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脇芽取りの有無でミニトマトの成長はどう変わる?

 

ミニトマトの栽培管理において脇芽取りはとても重要です。
その意義が伝わるよう、あえて脇芽取りをせずに育てる畝もつくり
比較をしてみました。

動画の後半では、脇芽の成長を見やすくするため葉を落としての撮影も行っています。
(なお、複葉全体ではなく、各小葉を切除しています)

※2022年度の卒論研究で学生が撮ってくれた素材をもとに編集したものです。

素材となった写真も以下に置いておきます。

 

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藍の生葉染め

北海道教育大学札幌校は、札幌市の「あいの里」にあります。

この地名は、徳島県から入植した移民たちが藍の栽培に成功し、盛んに藍を栽培していたことに由来します。

今回、札幌校でも藍の生葉染めに挑戦してみました。まだぎこちないですが、参考になれば幸いです。

以下、今回の手順を示します。

  1. 藍の茎葉を刈り取る
  2. 葉と茎を分ける
  3. 葉を100g量り取り、洗う
  4. 葉100gと水500mlをミキサーにかける(30秒)
  5. ガーゼで濾し取る
  6. 予め水につけておいた絹を漬ける(5~10分)
  7. 絞り、広げて干して酸化させる(2~3分)
  8. 浸漬3分、酸化2~3分を2回繰り返す
  9. 最後に絹を水洗いして完成(濡れているので干すが、染色としてはここで終了)

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管理機による耕耘・畝たて・培土

耕耘・畝たて・培土について、一般に農家圃場ではトラクターで、学校園ではスコップやクワを用いた手作業で行われています。

しかし、面積の大きい学校園の場合、人力での作業は負荷が大きいことが問題です。

1つ目の動画で小型のトラクターともいえる管理機について簡単に紹介し、耕耘を実演します。

2つ目の動画では、管理機にアタッチメントをつけ、畝たて・培土を実演します。

「管理機による耕耘」のQRコードです。

「管理機による畝たて・培土」のQRコードです。

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化成肥料の計量(実演)

北海道教育大学札幌校では、化成肥料は単肥から測り取ることにしています。

今回はイネ1㎡の肥料を単肥で測り取るという設定で実演を行いました。

特段変わったテクニックはありませんが、少しでも参考になれば幸いです。

※動画の最後にボウル内で肥料を撹拌している様子がありますが、これは別日に撮影したものを参考程度に示したものになります。

 

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化成肥料(単肥)の計量

化学肥料の計量について、考え方と手順を説明する動画を作ってみました。

あまり動画向けの題材ではないと思いますが、一時停止などしつつ御覧ください。参考になれば幸いです。

基本的な流れは以下のとおりです。

  1. webサイトや書籍で育てようとしている作物が必要とする肥料成分(g/㎡)について調べる
  2. 予定している栽培面積と積算する
  3. 化成肥料の成分比で割り算する

①では、農家向けの情報では【kg/10a】という単位で示されていることがあり、混乱する学生もいるようです。
1a=100㎡ですので、kg/10a=g/㎡となります。記載されている値をそのまま利用することができます。

③の「成分比で割り算する」という手順を難しく感じる学生が特に多いです。以下、動画の例を補足してみます。

例えば窒素肥料である硫酸アンモニウムの成分比は21%です(製品による若干の差はあります)。
つまり、硫酸アンモニウム100gには窒素成分が21g含まれているわけです。
では、40gの窒素成分を供給するには硫酸アンモニウムは何グラム必要でしょうか?
このときの硫酸アンモニウムの重量をAとすると、
A × 0.21 = 40
という式を解けばいいのだとわかります。
この式を移行すれば
A=40 / 0.21 = 190.47...
となります。
このように考えると、成分比で割り算を行うことが腑に落ちるのではないでしょうか。

【その場で暗算したいときの裏技】

硫酸アンモニウムと過リン酸石灰を約20%、硫酸カリウムを約50%とみなせば、
「20%で割る=5倍する」「50%で割る=2倍する」ですから計算は簡単です。
動画の例では、必要な肥料成分量は<窒素40g、リン酸70g、カリウム55g>でした。
これを5倍、5倍、2倍すると、必要な化成肥料の量は<硫酸アンモニウム200g、リン酸350g、カリウム110g>
と計算できます。

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堆肥の荷下ろしと散布の様子

北海道教育大学札幌校では豚糞堆肥を畑の隅におろしてもらっています。

実習にて積み下ろした豚糞堆肥をまき、後日トラクターで混ぜ込みます。

いずれもカーナンバーや顔が映らないよう編集していますので見づらいですが、参考までに。

「豚糞堆肥の受け取り」のQRコードです。

「豚糞堆肥の散布」のQRコードです。

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実演動画 容器栽培の土づくり(保水性・排水性・通気性)

鹿児島大学の浅野先生が作成した以下の教材を実演し、動画化しました。

容器栽培の土づくり(保水性・排水性・通気性)

まずは試験に使う容器を作成します。

 

次に保水性と通気性の試験を行います。

最後に排水性の測定を行います。

排水性の低いものの例として黒土での測定を、

排水性の高いものの例として赤玉土での測定を動画化しました。

「測定容器の作成」のQRコードです。

「保水性と通気性の測定」のQRコードです。

「排水性の測定(黒土)」のQRコードです。

「排水性の測定(赤玉土)」のQRコードです。

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油からのキャンドルづくり

万力を用いたゴマからの搾油で紹介した手法で油を搾り、

その油からキャンドルを作る土曜講座を行いました。

(当日絞る油だけでは足りないので、授業者が事前に絞っておくか、市販の油を準備しておきます)。

キャンドルづくりの流れを紹介します。

  1. 油を浸したタコ糸を準備する
  2. 油を加熱しつつ、クレヨン・アロマオイル・凝固剤を溶かす
  3. 油を容器にそそぎ、タコ糸を中心に垂らす
  4. 容器を水に漬けて冷却し、固める

という手順になっています。

熱した油の扱いは大人が担当した方がよさそうです。

容器に絵を付けるなどのデコレーションも楽しめます。

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万力を用いたゴマからの搾油

市販の皮むきゴマを使って搾油を行いました。

  1. 皮むきゴマ30gを2分ほどすり、7gの水を加えて加熱
  2. 加熱後は速やかに保存パック・万力にセットして搾油を行う
    ※ゴマが冷めてしまうと搾油量も減ってしまうので、万力に混雑がおきないようにする

動画では油が出てくる瞬間はあえて省略していますが、
慣れている大学生だと1度で4.5g程度を搾油できます。
ゴマの含油率は50%程度であり、30gのゴマには15g程度の油が含まれていますので、30%程度の油を搾れている計算になります。

※油を回収するために、今回は保存パックを使いました。
小さい方の保存パックは189mm×177mm、
大きい方の保存パックは273mm×268mmでした。

※ゴマをする工程はミキサーでも代用可能です。
また、皮むきヒマワリをミキサーで粉砕しての搾油も同様にできます。

 

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参考:THE MAKING (169)ごま油とラー油ができるまで

工業的な搾油の工程はこちらで見ることができます。

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トマトのわき芽とり

脇芽とり(摘芽)の実演です。

形成する花・実の数を減らし、少数の実に栄養を集中させることができます。

また、地上部の風通しが良くなり、病気の発生も抑制できます。

 

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アースチェック液を用いた土壌pHの測定(高画質版)と土壌の採取方法

ホームセンター等で売っているアースチェック液(住友化学園芸)を用いたpH測定の実演です。

混合液が濁っていると色が分かりづらくなるため、キッチンペーパーでの濾過を行っています。
あるいは時間をおいて濁りのもとが沈殿するのを待ち、上澄みを利用しても大丈夫です。

 

一般に土壌pHは年々酸化していきます。
しかし、作物の多くはpH6.0~6.5程度の弱酸性を好むことが知られており、調整することが望ましいです。
そこで、まずはpHを測定するために畑の土を持ってくる必要があります。畑の中でも場所や深さにやってpHのムラがあるため、そのムラを避けるように土壌を採取しましょう。
深さ20cmまでを対象に200ml程度の土壌を採取すれば十分だと思います。

↑アースチェック液の動画のQRコードです。

↑土壌採取方法の動画のQRコードです。

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ジャガイモの根成長

土の中でジャガイモはどのように成長しているのか?
一面を透明なアクリル板とする根箱という容器でジャガイモを育て、微速度撮影を試みました。
光が当たるとイモを作ってくれないという問題があり、わかった上で色々と工夫したのですが、今回の実験方法では突破できませんでした。根の成長のみの動画となりますが、ご笑覧ください。

予備実験時の写真です。上は根箱にジャガイモを植えている様子、下の画像は生育経過です。

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とうみを用いたダイズの風選

日本史の教科書にも登場する「とうみ」。どんな農具かイメージできますか?
とうみは収穫したイネやダイズから、サヤなどの植物体残渣やホコリなどを取り除く「選別」に使います。
残渣やホコリは種子と比較して軽く、風を受けやすい形状をしているので、風で選り分ける「風選」を行います。

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ジャガイモの浴光催芽

ジャガイモの種イモは、入手した段階では芽が出ていないことが多いです。成長に適した時期に芽を出せるよう、水・酸素・温度の基本条件がそろっても発芽しない状態(休眠状態)になっているのです。
そこで、種イモを入手したら、植え付けの2~3週間前から気温の高い場所で待機をさせてあげます。すると、温度に反応して休眠が解除され、芽を成長させながら植えつけの日まで待機することができます。
ジャガイモの初期生育を促進しつつ、個体差を小さくすることができます。
なお、ここでジャガイモに光があたるようにする必要があります。真っ暗な中で加温すると、地中だと思いこんでその場で芽を伸ばしてしまうのです。

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ヒマワリの日周運動

「ヒマワリの花は太陽を追いかけて回る」というイメージがあると思います。
しかし実際に日周運動を行うのはヒマワリのつぼみであり、一度花をつけると東から南東を向いたままになります。
右側が開花済み、左側が開花前のヒマワリです。確かめてみてください。

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ジャガイモの栄養成長と就眠運動

植物が芽を出してからつぼみをつけるまで(花芽分化)までの成長を栄養成長といいます。根、葉、茎を増やしていく比較的シンプルな成長です。

また、ジャガイモの葉が閉じたり開いたりを繰り返していることにも気づくと思います。

これは就眠運動と呼ばれる運動です。細胞への水分の出入りなどに制御されているそうです。

このような運動を行う理由としては、草食動物から成長点を守っているという説がありますが、まだはっきりとしたことはわかっていないそうです。

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トウモロコシの雄花と雌花の成長

トウモロコシは雄花と雌花が別々に成長していく雌雄異花の植物です。
まず雄花が上に力強く伸びていき、少し遅れて雌花から雌しべが伸びていきます。

この雌しべ一本一本がトウモロコシの実一粒一粒とつながっており、それぞれが受粉します。
余談ですが、一斉に出てくる雌しべは絹のような美しさから絹糸と呼ばれており、織田信長も観賞用として親しんでいました。

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ジャガイモ疫病の悲劇

2016年はジャガイモ疫病の被害を受けてしまいました。
この年はトウモロコシの成長を微速度撮影していたのですが、幸か不幸かカメラアングルがズレており、ジャガイモに起きた悲劇を撮影することができました。抜粋してお見せします。
過去に編集した動画からの抜粋ですので余計な編集が入っていますがご容赦ください。

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