生物育成学習支援ステーション(SUNS)へようこそ!
- Support Station for Nurturing Living Things Study -
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*作物名はカタカナで
授業づくり動画(育成編)
日照不足によるリーフレタスの徒長
リーフレタスを異なる遮光条件で栽培し、植物の「徒長」を映像化してみました。
植物が成長していくにあたり、日当たりというのは極めて重要です。十分な日差しを浴びていられない場合、植物は生存のために光を求め、とにかく茎を伸ばそうとします。強引に茎を伸ばすため、植物本来の成長バランスから逸脱してしまい、倒れやすく、病気にかかりやすい植物体になってしまいます。これが徒長です。
この動画ではレタスを題材にしています。本来はロゼッタ型で、茎をほとんど伸ばさずに次の葉をつけます。しかし、光が不足した中で育ったレタスは徒長によって一般的な植物と同様に茎が伸びてしまいます。
学校現場では日当たりの確保が難しい場合も多々ありますので、本動画が何かの役にたてばと思います。
※なお、徒長は日照不足以外の要因でも生じます。
※この動画は大学生や教師向けに作りましたので「遮光」「節」「節間」という語を使っています。もしも生徒に直接見せる場合には以下の動画をご活用ください。平易な語彙を用いており、最後の解説も省略しています。
チューリップの水耕促成栽培 定点観測
文科省「学校環境衛生基準」によると、「教室等の環境のうち温度は17°C以上28°C以下であることが望ましい」とあります。
これは、栽培に光要求度の少ない作物を選択すれば、この温度環境ならば十分に生育が可能であることを示唆しています。
このような環境で栽培が可能な作物にチューリップがあります。
チューリップは「学校環境衛生基準」に示される教室の光環境(下限値300ルクス)でも開花までの栽培が可能です。
充実したチューリップ球根を秋に入手、家庭用冷蔵庫に10〜12週間貯蔵後、水耕栽培を普通教室で行えば、品種にもよりますが30日から40日で開花させることが可能です。
技術分野の教科書2社にも「実践的・体験的な学習の具体例」として「低温処理によるチューリップとパンジーの寄せ植え」「チューリップの促成栽培」が挙げられています。
水耕栽培ならば、積雪のため屋外で学習ができない地域でも学習が可能となるほか、普通教室内の景観形成にも寄与します。
本画像は、普通教室の温度環境をシミュレートした空間でチューリップの水耕促成栽培を定点観察したものです。
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ダイズ播種の実演
ダイズ(枝豆)の播種の実演です。
初めてダイズを扱った年は発芽率がかなり悪かったのですが、知り合いの研究者に「ダイズは播種深度に敏感で3cmが適切」と聞きました。
そこで北海道教育大学札幌校では、ビニール手袋に目印の線を引いて押し込むように播種をするようにしたところ、発芽率が大きく改善しました。
深さ3cmにまくための方法をいろいろ考えてみると面白いかもしれません。
※トウモロコシの播種については検討したいことがあり、別途紹介予定です。
※ダイズ、トウモロコシの種子に青や赤の色がついていますが、これは種子消毒を行ったことの目印として、人為的に着色されているそうです。
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べたがけによるダイズ芽生えの保護
ダイズなどの無胚乳種子では、栄養たっぷりの子葉が地表に出てきます。
これは鳥類にとっては最高のエサになり、保護をしないと食べられてしまうリスクがあります。
そこで、何かしらの保護を行う必要があります。
北海道教育大学札幌校では不織布を上にかぶせる「べたがけ」によって保護しています。
ダイズの本葉が展開されているのを確認したら外してしまって大丈夫です。
※ごく小規模であれば、植穴一つ一つにペットボトルを被せたり、
大規模であれば農地を防鳥ネットで覆ったりということも可能です。
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栽培指導の記録④ 風よけの設置
2018年、学生からの依頼を受けてトマトなど夏野菜の栽培を指導しました。
その時の動画を題材に基本的な作業について紹介します。
苗の移植後は風よけの設置を推奨します。移植直後の苗に強い風が当たると、以下のリスクがあるためです。
- 新たな土地に張った若い根が千切れ、根付きが遅れる
- 茎が折れる恐れがある(特に接ぎ木苗の場合)
風よけは1週間から10日ほどで外せます。
動画では風よけ用のビニールを利用していますが、肥料袋、米袋、レジ袋などの底を切ったものでも大丈夫です。
20㎝強の正方形を作れる大きさが目安です。
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※学生からは、本サイトへの掲載許可を得ています。